してみができるても


しながわ水族館にはクラゲもクジラのペニスもありませんでしたが、熱帯地方の魚がいました。熱帯地方の魚と言っても、カラフルな小さな魚ではなく、ややグロテスクで大きくて大雑把であまり進化していないような魚に興味が惹かれました。 ゆっくりと熱帯雨林の大きな川を模した水槽を泳ぐそんな魚を見ていると、何かを思い出しそうな気がしてくるのです。 何故でしょう。 小さな頃お父さんに連れて行ってもらった水族館で何かあったのでしょうか。 何億年も進化していないような姿には、畏敬すら覚えます。 小さな頃図書館で「地球の誕生」とかいう科学図鑑を夢中で読んでいたワクワク感を思い出しました。

水族館は土曜日ということもあって、子供連れの家族が多かった。 子供は一度は家族で水族館に行くべきだと思った。 水族館は小さな地球なのです。 「涙は、世界でいちばん小さな海です」と言ったのは寺山修二です。

しながわ水族館にはマアジやニジマスやイワシなど、身近な魚もたくさんいました。群をなして。 そういうわけで帰り道に「さば味噌定食」を食べました。

もう、けっこう随分、大人になったのに、ビルの建て方がわからない。

もちろんちょっと調べれば、知識として知ることけど、実際に一人では建てられない。ビルどころか、掘っ立て小屋でさえ建てられない。きっと大雪が降ったら潰れてしまう。

小さな頃は、大人になったら、ビルが建てられるだろうと思っていた。
ホームランもバンバン打てるし、電車も運転できると思っていた。
でも実際は、こんなに大人になったのに、僕は何一つできない。

「そんなの、できなくて当たり前じゃん」って今は思う。
「じゃあ代わりに何ができるの?」とも思う。

電車を待つホームで、母親に「大人になったらできる?」と質問して、「できるよ」という答えを聞いて安心していたあの頃。
大人になった今、電車の運転士になった自分を想像、いまいちしっくりこない。僕はなるべくして今の職業を選んだみたいだ。

できることは少ないけれど、好きなことはたくさんあるから、まあいいかな。
そういえば、ホームランも何回か打てたし。

さて。

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